2005年03月27日

まさか さすが いさか

僕が伊坂さんの小説を初めて読んだのは、
確か「チルドレン」が直木賞に落選した直後だったと思う。
直木賞に落選したということよりも、
「アヒルと鴨のコインロッカー」という印象的なタイトルの
作品を書いた作者として興味を持っていた彼の文庫本を、
たまたまその時期にブックオフで見かけて手に取ったのである。

タイトルは「オーデュボンの祈り」伊坂さんのデビュー作だった。
まさかの面白さだった。新鮮だったし、衝撃的だったし、
何よりも読んでいて楽しかった。奇想天外な設定とストーリーは、
少しばかり強引すぎる嫌いも有るが、軽快なリズムを刻む
シャープな文体が描き出す洒脱な世界は、僕の頭の中で鮮やかな
影像となって結実した。そしてラストシーンは
じっくりと心に染み渡った。理屈抜きで素直に面白かった。

それ以降、4冊の作品を読ませていただいたが、
(残念ながら「グラスホッパー」と「ラッシュライフ」は未読です)
どれも期待を外すことはなかった。その中での僕のお気に入りは
「オーデュボンの祈り」と並んで「陽気なギャングが地球を回す」
ということになる。まるで昔見たフランス映画のように
映画チックでお洒落な作品だった。

「伊坂幸太郎」
今、僕にとって次回作を期待させる、数少ない作家の一人である。


オーデュボンの祈り

yori1199 at 09:34 │Comments(26)TrackBack(19)この記事をクリップ!伊坂幸太郎 

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「オーデュボンの祈り」読了。
2. 「オーデュボンの祈り」 伊坂幸太郎  [ 雑板屋 ]   2005年04月23日 06:02
< 伊坂氏のデビュー作! > 不思議な世界だった。奇妙で滑稽で個性的な島の住人たち・・・。 案山子が喋るなんて・・・ユーゴ?優午?という名前を持った案山子が言葉を話し、島の人間たちが彼をまるで神のように尊敬し、そして心から慕う。 なんとも愉快。想像
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不思議な小説だった。伊坂さんの本は、チルドレンに続いて2冊目だ。支倉常長が江戸時代に、日本に対して閉鎖してしまった島が登場して、コンビニで強盗をしてしまった主人公がその島の人に助けられて、島に来たところから物語が始まる。そして、その島には、喋り、未来を知る...
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4 いゃあ〜面白かった! ********** 警察から逃げる途中で気を失った伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。 江戸以来鎖国を続けているその孤島では、喋るカカシが島の預言者として崇められていた。 未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止できなか....
8. オーデュボンの祈り  [ 読書感想文 と ブツブツバナシ ]   2006年01月31日 16:46
「オーデュボンの祈り」伊坂幸太郎 コンビニ強盗を起こした男は、 気が付くと「鎖国」状態の島にいた。 そこには、不思議なヒト達と 未来がわかる喋るカカシがいた。 ある日、そのカカシが殺される。 未来のわかるカカシが何故?? あらすじだけ読むと、変な...
9. オーデュボンの祈り 【伊坂幸太郎】  [ 30歳のブログ体験 ]   2006年02月27日 22:21
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14. 読書感想「オーデュボンの祈り」  [ 三匹の迷える羊たち ]   2006年08月28日 13:39
読書感想「オーデュボンの祈り」 オーデュボンの祈り 【評価】★★★
15. オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎  [ "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!! ]   2006年11月12日 01:27
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16. オーデュボンの祈り  [ 古谷千秋の食い倒れ日記 ]   2007年01月28日 14:05
友人の勧めで伊坂幸太郎の著書を読んでみたくなり、古本屋に行った。何冊かあった中からデビュー作の『オーデュボンの祈り』を買った。
17. 「オーデュボンの祈り」伊坂幸太郎  [ 本のある生活 ]   2007年03月10日 22:53
オーデュボンの祈り いまさらですが、とうとう読んでしまいました。読みたいな、読んだ方がいいんだろうなと思いつつも、ここまで暖めるとなんだか読んでしまうのがもったいなくて・・。 デビュー作から伊坂さんはやはり伊坂さんだったのですね。あたりまえだけど。伊坂....
18. オーデュボンの祈り  [ どくしょ。るーむ。 ]   2008年02月11日 20:20
著者:伊坂 幸太郎 出版社:新潮文庫 紹介文: いつごろ読んだのか忘れちゃいましたが、伊坂さんのデビュー作です。 『未来の見えるカカシ』や『殺人を許された者』がいる島に迷い込むという、一見ファンタジーのような幕開け。 その不思議な世界で起こる事件は、謎に...
19. オーデュボンの祈り 伊坂幸太郎  [ リトル・バイ・リトル ]   2008年09月19日 10:57
オーデュボンの祈り (新潮文庫)(2003/11)伊坂 幸太郎商品詳細を見るコンビニ強盗に失敗し逃げていた伊藤は、気がつくと見知らぬ島にいた。世間と??.

この記事へのコメント

1. Posted by 多聞亭    2005年03月28日 00:27
はじめまして多聞亭と申します。
伊坂幸太郎さんはじめ“仙台の作家たちを”応援するブログを書いております。
トラックバックが届きましたのでコメントを書かせていただきました。
伊坂さんは才能には本当に驚かされます。
これからも伊坂さんを応援してください。
私のブログ共々よろしくお願いします。
2. Posted by yori1199    2005年03月28日 21:05
「ラッシュライフ」が気になりますねえ。
文庫化されるのを心待ちにしています。
初版の時期から考えても、この夏当たりには・・・
3. Posted by ナツ    2005年03月31日 17:14
トラバありがとうございました。
まだ読んだのは「重力ピエロ」一作のみ。
もしかしたら変に期待しすぎていたのかもしれません。ちょっとアレでした。
ですがもっと他の作品も読んでみたいのは確かです。
4. Posted by yori1199    2005年04月01日 00:13
伊坂幸太郎の小説、
駄目な人は、まったく駄目だと思います。
しかし、はまってしまう人は完璧にやられますね。
5. Posted by ゆきち    2005年04月23日 06:06
初めまして!雑板屋のゆきちと申します!
「重力ピエロ」にてトラバをいただきまして、ありがとうございました。
「オーデュボンの祈り」の方も読了していまして、せっかくなんでトラバにお邪魔いたしました。
当ブログへのトラバ&コメントもいつでも大歓迎です。またお邪魔させてもらいますね♪
6. Posted by yori1199    2005年04月23日 18:21
コメントありがとうございます。
「重力ピエロ」も良かったですよね。
今、手元にはストック本として、
「グラスホッパー」があります。
「ラッシュライフ」も文庫化されるし、
全作読破への道は近いです(笑)
7. Posted by 苗坊    2005年12月01日 13:15
これも面白いですよね。
衝撃でした。
なぜカカシ?って思ったり。
喋べれて、未来の分かるカカシなんて想像付かないですよね。
でも、良かったです。
島の人たちもみんな良かったです。
伊坂ワールドには引き込まれますよね。
8. Posted by yori    2005年12月01日 19:25
>苗坊さん
 小説の面白さという点では、
 伊坂さんの作品の中でも「オーデュボン・・」が
 ちょっと抜けているように思います。
 兎に角奇想天外なので 笑
伊坂作品、
 世間では「アヒル」や
 「重力ピエロ」の評価が高いようですが、
 個人的には「オーデュボン」と
 「ラッシュライフ」が大好きです。
 それと「陽気なギャング」
 映画チックで良いですよね。
9. Posted by ひろねこ@管理人    2005年12月27日 22:58
伊坂さんほんといいですね〜。
もっともっと読みたい作家さんです。
こういう人に出会ったのは久しぶりな気分です。
10. Posted by yori    2005年12月27日 23:46
>ひろねこさん
>もっともっと読みたい作家さんです

 本当にそうですね〜
 なんと言っても、案山子が喋るくらいですからね!!
 
11. Posted by ゆうき    2006年01月24日 22:37
伊坂さんの本、2冊目です。
登場人物が不思議な魅力を持っているのが
伊坂さんの本の魅力なんでしょうか。
この本では、島の住人たちが
(案山子でさえも!)素敵でした。
12. Posted by yori    2006年01月24日 22:46
>ゆうきさん
 島の住人の中で一番格好いいのは
 やっぱり案山子ですかね 笑
 この本は、
 僕が伊坂ワールドにはまった
 記念碑的な 笑 傑作です!!
13. Posted by エビノート    2006年01月30日 20:13
ただただ面白かった!
デビュー作なのにそんな感じがしなかったです。「さすが」伊坂幸太郎!!
「陽気なギャング〜」は未読なので、次はこれです。
そしたら全作読んだことになるのかな〜
14. Posted by yori    2006年01月30日 22:20
>エビノートさん
 「陽気なギャング〜」
 地味ですけど、面白いですよ!!
 期待して下さい!!!
 
15. Posted by じゅん    2006年01月31日 16:52
TBコメントどうもです

おもしろいっすよねーー
実はコレにも仕掛けがあるらしいので、
じっくり再読しようと思ってるところです
16. Posted by yori    2006年01月31日 19:30
>じゅんさん
 そうですね、僕も、伊坂作品は
 読み返すと面白いと思います。
 特にオーデュボンとラッシュは
 読み返したいです!!
17. Posted by hide    2006年02月27日 22:26
こんばんわ♪TB&コメントありがとうございました☆文句無く最高に楽しかったですね〜v(・_・) 伊坂さんの本は2冊目ですが、全部制覇して自分の『あれ』と『それ』を見つけたいと思います
18. Posted by yori    2006年02月27日 23:07
>hideさん
あれとそれで申し訳ありません 笑
だけどそれは言わぬが花ですよね!!
全冊制覇された時に、ゆっくりと語り合いましょう!!
19. Posted by きりり    2006年07月14日 02:24
yoriさんが好きだと書かれてた、この本読みました とても面白かった
ラッシュアワーより面白いですね
伊坂氏凄いですね
20. Posted by yori    2006年07月14日 19:55
きりりさん
楽しんでいただけたようで何よりでした 笑 もしかしたら、伊坂さんはついにこのデビュー作を超える作品を書けずに終わるかもしれない、と思わせるほどに、このデビュー作はすごかったです!!
21. Posted by june    2007年03月10日 23:03
yoriさん、こんばんわ。
いまさら読みました。実はギャングシリーズを積んでいまして、yoriさんのお気に入りを読んでなかったようです。ここまでくるともったいない気がしてしまうのですが、近々読むことにします。
22. Posted by yori    2007年03月11日 17:16
juneさん
陽気なギャングもいいですよ。
もったいないですが、
ここはもう、
思い切って読んでしまいましょう 笑
23. Posted by ia.    2008年02月11日 20:34
こんばんわ。
この記事、タイトルが面白いですね〜。
yoriさんのオススメぶりが伝わってきます。
これ、面白いよ〜!って、
叫びたくなるような作品ですよね。
24. Posted by yori    2008年02月12日 22:30
ia.さん こんばんは
オーデュボンは良いですね!! 何とも言えない世界観、まさにシュール、ゴールデンスランバーがこの世界に近いなら、図書館の順番を待たずに、購入したいです 笑
25. Posted by    2008年09月19日 10:57
yoriさんこんにちは!
軽快な会話、予想できない展開…など伊坂作品の魅力は多々あれど、私は「読後感のよさ」を推したいと思います。
伊坂作品はそれなりに読みましたが、後味の悪かったものはほとんどなかったです^^(「魔王」はちょっと微妙でしたが…)
次回作を楽しみに待つ作家さんがいるって幸せですよね♪
26. Posted by yori    2008年09月19日 22:07
爽さん こんばんは
ラストシーンの爽快感という意味では、伊坂作品中、この作品が一番ではないでしょうか。この記事を書いた頃はまだ伊坂さんもさほどメジャーではなかったことを思うと、時の流れを感じますね 苦笑

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