2007年08月20日
星降る夜のレクイエム
人の命は儚い。
儚いその命が尽きる時、
もしかしたら人は、星になるのだろうか。
高い高い空の上、人は煌めく星になるのだろうか。
星空の下に佇む、少年達と少女の物語だった。
彼等は成長し、当たり前のように大人になった。
大人になって、忘れていたモノを求めるように
彼等はまた、カシオペアの丘に佇み、
夜空に煌めく星々を眺める。
重松清さんの小説
「カシオペアの丘で」は、そんな物語だ。
儚いその命が尽きる時、
もしかしたら人は、星になるのだろうか。
高い高い空の上、人は煌めく星になるのだろうか。
星空の下に佇む、少年達と少女の物語だった。
彼等は成長し、当たり前のように大人になった。
大人になって、忘れていたモノを求めるように
彼等はまた、カシオペアの丘に佇み、
夜空に煌めく星々を眺める。
重松清さんの小説
「カシオペアの丘で」は、そんな物語だ。
私が中学生の頃、
天文学者になりたいという同級生がいた。
田舎の町の、町の灯も届かない工事中の、
ただただ盛り土を施されただけの土の道路の上で、
僕達は幾度となく
天体望遠鏡を持ち出しては、星空を眺めた。
三脚に立てたカメラはロングフォーカスで
夜空を移動する星々を捉えていた。
凍てつくような夜空をじっと見つめていると、
いくつかの流れ星を見ることが出来た。
私が願い事をする前に、
願い事をしようと思う前に、流星はボーっとした
人魂のように夜空を流れ落ちていった。
僕等が星々を眺めた場所は、
今では国道一号線のバイパスとなり、
流星の代わりに、
毎日、数え切れないほどの車を移動させている。
時代は巡る。
人生も移ろう。
僕等はもう少年の日には戻れない。
でも、「カシオペアの丘で」の登場人物達は
いつかしら、ごく自然に少年少女の時代に戻っていく。
それは決して感傷とかという感情ではなく、
もっともっと奥の深い、
言葉にすること自体が切なくなるような強い想いだ。
素敵な小説だった。
小説を読んで、これだけ素直に大粒の涙を流せる自分が、
そんな自分を自分自身が好きになれる、
重松清さんの「カシオペアの丘で」は、そんな小説だった。
カシオペアの丘で(下)
天文学者になりたいという同級生がいた。
田舎の町の、町の灯も届かない工事中の、
ただただ盛り土を施されただけの土の道路の上で、
僕達は幾度となく
天体望遠鏡を持ち出しては、星空を眺めた。
三脚に立てたカメラはロングフォーカスで
夜空を移動する星々を捉えていた。
凍てつくような夜空をじっと見つめていると、
いくつかの流れ星を見ることが出来た。
私が願い事をする前に、
願い事をしようと思う前に、流星はボーっとした
人魂のように夜空を流れ落ちていった。
僕等が星々を眺めた場所は、
今では国道一号線のバイパスとなり、
流星の代わりに、
毎日、数え切れないほどの車を移動させている。
時代は巡る。
人生も移ろう。
僕等はもう少年の日には戻れない。
でも、「カシオペアの丘で」の登場人物達は
いつかしら、ごく自然に少年少女の時代に戻っていく。
それは決して感傷とかという感情ではなく、
もっともっと奥の深い、
言葉にすること自体が切なくなるような強い想いだ。
素敵な小説だった。
小説を読んで、これだけ素直に大粒の涙を流せる自分が、
そんな自分を自分自身が好きになれる、
重松清さんの「カシオペアの丘で」は、そんな小説だった。
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1. 重松清 『カシオペアの丘で』 [ 映画な日々。読書な日々。 ] 2007年08月26日 21:32
カシオペアの丘で(上)/重松 清
¥1,575
Amazon.co.jp
カシオペアの丘で(下)/重松 清
¥1,575
Amazon.co.jp
肺の腫瘍は、やはり悪性だった―。40歳を目前にして人生の「終わり」を突きつけられたその日、俊介はテレビ画面に、いまは遊園地になった...
2. カシオペアの丘で(上・下) 重松清 [ 粋な提案 ] 2007年11月01日 01:29
装画は本村加代子。装幀は大久保伸子。十二紙の新聞掲載後全面改稿。
北海道北都市。小学4年生のシュン・俊介、トシ・敏彦、ミッチョ・美智子、ユウ・雄司が集まった夜の丘。40歳目前でガン宣告を受けた俊介はあの日みんなで夢見
3. カシオペアの丘で 重松清 [ 苗坊の読書日記 ] 2007年11月24日 17:31
4. カシオペアの丘で 重松清 [ リトル・バイ・リトル ] 2008年01月13日 02:32
カシオペアの丘で(上)重松 清 (2007/05/31)講談社この商品の詳細を見るここは、俺たちの丘だ―。
肺の腫瘍は、悪性の癌だった。まだ、やり残した??.
5. 本「カシオペアの丘で」 [ <花>の本と映画の感想 ] 2008年01月25日 20:44
カシオペアの丘で
重松清 2007年5月 講談社
小学4年生のトシ、シュン、ミッチョ、ユウちゃんの4人は、宇宙センターから打ち上げられた惑星探索機ボイジャーを見るために、名もない丘に集まり、空を見上げる。そして、将来ここに遊園地を...
6. カシオペアの丘で 上・下 〔重松 清〕 [ まったり読書日記 ] 2008年04月08日 22:04
7. カシオペアの丘で(上・下)⇔重松清 [ らぶほん−本に埋もれて ] 2008年04月28日 14:07
8. 「カシオペアの丘(上下)」重松清著 [ 恵比寿魂! ] 2008年07月10日 03:16
この記事へのコメント
1. Posted by
masako
2007年08月26日 21:49
こんばんは。
記事のタイトル、とても素敵です!
この作品は重松清の”思い”がとても伝わってきました。
また遊びにきますね。
記事のタイトル、とても素敵です!
この作品は重松清の”思い”がとても伝わってきました。
また遊びにきますね。
2. Posted by
yori
2007年08月27日 19:09
masakoさん
この小説の読後感を言葉にするのは、とても難しかったです。作者の想いはしっかりと伝わってきたけれど、私の伝えたいという思いは空回りです 苦笑
この小説の読後感を言葉にするのは、とても難しかったです。作者の想いはしっかりと伝わってきたけれど、私の伝えたいという思いは空回りです 苦笑
3. Posted by
藍色
2007年11月01日 01:28
こんばんは。
TBありがとうございます。
重い話で辛かったのですが、途中から一気に読んでしまいました。
最後は涙が止まりませんでした。
TBありがとうございます。
重い話で辛かったのですが、途中から一気に読んでしまいました。
最後は涙が止まりませんでした。
4. Posted by
yori
2007年11月01日 23:24
藍色さん こんばんは
久しぶりに電車で読めない本に当たりました 笑
ボロボロ涙を流すのは、けっこう気持ちいいモノですね 笑
久しぶりに電車で読めない本に当たりました 笑
ボロボロ涙を流すのは、けっこう気持ちいいモノですね 笑
5. Posted by 苗坊
2007年11月24日 17:34
こんばんわ^^TBさせていただきました。
重い作品でしたね〜。
まあ、重松さんですから、予想はしていましたが^^;
いろんな感情が入り混じっている作品だなぁと思いました。
感動的な部分はたくさんありましたが、やっぱりシュンの家族の事が1番印象的ですよね。
ガンと闘う姿はリアルで、怖かったです。
重い作品でしたね〜。
まあ、重松さんですから、予想はしていましたが^^;
いろんな感情が入り混じっている作品だなぁと思いました。
感動的な部分はたくさんありましたが、やっぱりシュンの家族の事が1番印象的ですよね。
ガンと闘う姿はリアルで、怖かったです。
6. Posted by
yori
2007年11月24日 18:05
苗坊さん こんばんは
重かったけれど、何処か透明感のある小説だったと思います。私は重松氏2作目で、あまり先入観がなかったことも、よかったのかもしれません!!
重かったけれど、何処か透明感のある小説だったと思います。私は重松氏2作目で、あまり先入観がなかったことも、よかったのかもしれません!!
7. Posted by
爽
2008年01月13日 02:58
こんばんは、コメントありがとうございました!
こちらからもTBさせていただこうと思ったら、手違いでもしかしたら2回くらい送信してしまったかもしれません・・・。お手数ですがダブってたらひとつ削除してください(>_<)
本当に、この本の感想は言葉に表すのが難しいですよね・・・。色々考えてしまいます。
この4人の、お互いに色々傷つけ合ってしまった過去があっても、なお存在し続ける強い絆に憧れます。そんな仲間と出会えたら、ほんとにステキですよね。
こちらからもTBさせていただこうと思ったら、手違いでもしかしたら2回くらい送信してしまったかもしれません・・・。お手数ですがダブってたらひとつ削除してください(>_<)
本当に、この本の感想は言葉に表すのが難しいですよね・・・。色々考えてしまいます。
この4人の、お互いに色々傷つけ合ってしまった過去があっても、なお存在し続ける強い絆に憧れます。そんな仲間と出会えたら、ほんとにステキですよね。
8. Posted by
yori
2008年01月13日 23:46
爽さん こんばんは
許す、ということと、許される、ということ、読後に色々なことを考えた小説でした。
許す、ということと、許される、ということ、読後に色々なことを考えた小説でした。
9. Posted by
花
2008年01月25日 20:46
4人の間にはいろいろあったようですが、4人の関係がうらやましくもありました。
こういう仲間っていいですね。
友情や家族の絆を感じた作品です。
こういう仲間っていいですね。
友情や家族の絆を感じた作品です。
10. Posted by
yori
2008年01月25日 23:49
花さん こんばんは
そうですね、今となっては、とても羨ましいですね!! いろいろあったから、言えないけれど、いろいろあったことを肌で感じあえる。素敵な友人であり、恋人であり、夫婦であったと思います。
そうですね、今となっては、とても羨ましいですね!! いろいろあったから、言えないけれど、いろいろあったことを肌で感じあえる。素敵な友人であり、恋人であり、夫婦であったと思います。
11. Posted by
エビノート
2008年04月08日 22:21
それぞれが過去や病と向き合う姿は重くて、辛かったですが、いろんな思いが胸にこみ上げてきて何度となく泣いてしまいました。誰かを思う気持ち、家族愛や友情がとても良かったですね。
12. Posted by
yori
2008年04月08日 22:51
エビノートさん こんばんは
向き合うこと、その大切さを教えてくれた一冊でした。そして向き合うことがとても難しいということも、教えてくれた小説でした。
向き合うこと、その大切さを教えてくれた一冊でした。そして向き合うことがとても難しいということも、教えてくれた小説でした。
13. Posted by
らぶほん
2008年04月28日 14:12
こんにちは。
逃げ出したい出来事ときちんと向き合うこと。
きっと、そうすることで前に進んでいくしかないのでしょうね。
涙が止まらずに、読んでいて本を持つ手が震えるほどでした。
たった一つしかない命、たった一度しかない人生。
私も、私だけに与えられたこの生としっかりと向き合って生きていこう!と思えた作品でした。
逃げ出したい出来事ときちんと向き合うこと。
きっと、そうすることで前に進んでいくしかないのでしょうね。
涙が止まらずに、読んでいて本を持つ手が震えるほどでした。
たった一つしかない命、たった一度しかない人生。
私も、私だけに与えられたこの生としっかりと向き合って生きていこう!と思えた作品でした。
14. Posted by
yori
2008年04月29日 08:28
らぶほんさん おはようございます
生きることも死ぬことも、許すことも許されることも、どちらも辛いんだなあと、再確認できたというか、がんばらなきゃなあ、という気にさせてくれた小説でした。
生きることも死ぬことも、許すことも許されることも、どちらも辛いんだなあと、再確認できたというか、がんばらなきゃなあ、という気にさせてくれた小説でした。
