2009年10月24日
間諜の後先
その小説は軍隊の小説だった。
だけど戦争の場面は出てこない。
その小説は軍人の小説だった。
だけど人を殺したり殺されたりはしない。
間諜という名の仕事に携わる軍人達、
まあ有体に言えばスパイということである。
以前にも書いたが、私はスパイ小説が好きだ。
洋物はあまり読まない私なのに、
初期のフォーサイスの作品群はかなり読んでいるくらいだ 笑
ということで今日のお題は
柳広司さんの連作短編集「ジョーカー・ゲーム」です!!!
だけど戦争の場面は出てこない。
その小説は軍人の小説だった。
だけど人を殺したり殺されたりはしない。
間諜という名の仕事に携わる軍人達、
まあ有体に言えばスパイということである。
以前にも書いたが、私はスパイ小説が好きだ。
洋物はあまり読まない私なのに、
初期のフォーサイスの作品群はかなり読んでいるくらいだ 笑
ということで今日のお題は
柳広司さんの連作短編集「ジョーカー・ゲーム」です!!!
「ジョーカー・ゲーム」はエンターテイメントだった。
それも上質のエンターテイメントだった。
アメリカ映画などでは、戦争という悲惨な題材を、
見事なエンターテイメントとして
仕上げてしまうことがよくあるが、
日本を舞台に戦争や軍隊を描いた小説で、
(この小説は戦争自体を描いているわけではないのだが)
ここまで爽快なエンターテイメントとして
成立してしまった小説は珍しいのではないだろうか。
悲壮感がない、陰湿さがない、陰険さがない、
否定的でない、暴力的でない、高圧的でない、
これまでの軍隊的なものを描いてきたものに対する
イメエジのすべてをこの小説はイメエジさせない。
それどころかこの稀有な連作短編集は、
どことなく明るく、どことなく前向きで、
どことなくユーモアもあり、
どことなく沸き立つような感さえある。
本作を書く切っ掛けになったと、
柳広司さん御本人が語っている前作「トーキョー・プリズン」
そしてシリーズ第二弾である後作「ダブル・ジョーカー」
気になる作家が一人、増えてしまった!!!

ジョーカー・ゲーム
クチコミを見る
それも上質のエンターテイメントだった。
アメリカ映画などでは、戦争という悲惨な題材を、
見事なエンターテイメントとして
仕上げてしまうことがよくあるが、
日本を舞台に戦争や軍隊を描いた小説で、
(この小説は戦争自体を描いているわけではないのだが)
ここまで爽快なエンターテイメントとして
成立してしまった小説は珍しいのではないだろうか。
悲壮感がない、陰湿さがない、陰険さがない、
否定的でない、暴力的でない、高圧的でない、
これまでの軍隊的なものを描いてきたものに対する
イメエジのすべてをこの小説はイメエジさせない。
それどころかこの稀有な連作短編集は、
どことなく明るく、どことなく前向きで、
どことなくユーモアもあり、
どことなく沸き立つような感さえある。
本作を書く切っ掛けになったと、
柳広司さん御本人が語っている前作「トーキョー・プリズン」
そしてシリーズ第二弾である後作「ダブル・ジョーカー」
気になる作家が一人、増えてしまった!!!

ジョーカー・ゲーム
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1. 柳広司『ジョーカー・ゲーム』 [ itchy1976の日記 ] 2009年10月24日 20:43
ジョーカー・ゲーム柳 広司角川グループパブリッシングこのアイテムの詳細を見る
今回は、柳広司『ジョーカー・ゲーム』を紹介します。本書はスパイ小説です。全部で250ページで短編が5編あります。日本軍に存在するD機関というスパイ養成機関のスパイ軍団が活躍する短編...
2. ジョーカー・ゲーム [ どくしょ。るーむ。 ] 2009年10月25日 01:02
著者:柳 広司
出版社:角川書店
感想:
2009年このミス第2位・本屋大賞第3位の、とても評判の良い作品。
この「ジョーカー・ゲーム」はミステリタッチのスパイ小説です。
陸軍内に設立されたスパイ養成学校『D機関』魔王と呼ばれる結城中佐の元、独特の価値観を持った精鋭....
3. 柳広司「ジョーカー・ゲーム」 [ 聞いてあげるよ君の話を ] 2009年10月26日 00:23
結城中佐の発案で陸軍内に設立されたスパイ養成学校“D機関”
「スパイとは“見えない存在”であること」「殺人及び自死は最悪の選択肢」
これが、結城が訓練生に叩き込んだ戒律だった......
結城中佐はかつて謎に包まれた伝説のスパイと噂される男
軍の規律や信条を....
4. ジョーカー・ゲーム 柳広司 [ 今更なんですがの本の話 ] 2009年10月26日 23:46
昭和十三年。陸軍内に一つの部署が新設された。情報勤務要員養成所、別名「D機関」。公にはその存在すら明かされず、軍部においても限られたごく一部の者のみしか知る事の出来なかった秘密のスパイ養成所。そのトップにいたのは「魔王」と呼ばれた一人の男だった。
てなわ...
この記事へのコメント
1. Posted by ia. 2009年10月25日 01:39
こんばんわ。
アマゾンの紹介文に「スタイリッシュ」という表現があったので、うちのブログでも引用させてもらったんですが、まさにそんな感じですよね。
アマゾンに柳広司さんの動画インタビューもあったんですが、柳さんご本人も渋くてスタイリッシュでしたよ♪
アマゾンの紹介文に「スタイリッシュ」という表現があったので、うちのブログでも引用させてもらったんですが、まさにそんな感じですよね。
アマゾンに柳広司さんの動画インタビューもあったんですが、柳さんご本人も渋くてスタイリッシュでしたよ♪
2. Posted by きりり 2009年10月26日 00:23
たしかにエンターティメントですね
勝手に長編と思っていたので、短編と言うのも合わせ ちょっとイメージと違う作品でした キャラクタ的に中佐が気になり続編読みたいです
勝手に長編と思っていたので、短編と言うのも合わせ ちょっとイメージと違う作品でした キャラクタ的に中佐が気になり続編読みたいです
3. Posted by たまねぎ 2009年10月26日 23:43
yoriさんこんばんは。今、ちょうど『ダブル・ジョーカー』を読んでます。ライバルとなる組織が出てきて、ますますエンターテイメント感が増してます。
そして、さっそく『トーキョー・プリズン』について調べたのですが、これまた実に気になりますね。こちらは戦後のようですが、どこかに繋がりはあるのだろうか。
おかげさまで、最近低調気味だった読書熱が、またふつふつと湧いてきそうです。
そして、さっそく『トーキョー・プリズン』について調べたのですが、これまた実に気になりますね。こちらは戦後のようですが、どこかに繋がりはあるのだろうか。
おかげさまで、最近低調気味だった読書熱が、またふつふつと湧いてきそうです。
4. Posted by yori 2009年10月27日 01:28
ia.さん こんばんは
角川のHPにあるインタビューと一緒なのかな??
ちょっと気になるのでチェックしてみます!!!
角川のHPにあるインタビューと一緒なのかな??
ちょっと気になるのでチェックしてみます!!!
5. Posted by yori 2009年10月27日 01:33
きりりさん こんばんは
派手だけど渋い、渋いけれどエンタメ、これでは面白いわけですよね〜
派手だけど渋い、渋いけれどエンタメ、これでは面白いわけですよね〜
6. Posted by yori 2009年10月27日 01:34
たまねぎさん こんばんは
続編もあり、前作もあり、これはまたまた目が離せませんね!!!
続編もあり、前作もあり、これはまたまた目が離せませんね!!!
7. Posted by エビノート 2009年10月28日 20:50
スパイといえば、外国の…と思っていたんですが、
意外や意外、我が国のスパイもかっこいいじゃないか!と思っちゃいました。
歴史の裏側でどんな活躍をしていたのか、もっと読んでみたいですね。
意外や意外、我が国のスパイもかっこいいじゃないか!と思っちゃいました。
歴史の裏側でどんな活躍をしていたのか、もっと読んでみたいですね。
8. Posted by yori 2009年10月30日 22:52
エビノートさん こんばんは
高村薫さんや佐々木譲さんのような重苦しいスパイ小説もいいですが、こんなしなやかなスパイ小説もいいですね!!!
高村薫さんや佐々木譲さんのような重苦しいスパイ小説もいいですが、こんなしなやかなスパイ小説もいいですね!!!
